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大学案内

令和8年度岐阜大学大学院入学式 学長告辞

20260407nyu001.png  新入生の皆さん。入学おめでとうございます。
 春烂漫の今日の良き日に、岐阜大学に入学された学部生1,356名、大学院700名の皆さんに、心よりお祝い申し上げます。新しく岐阜大学の一员となられた新入生の皆さんを、全学を代表して心から歓迎いたします。
 皆さんは、コロナ祸という未曽有の状况の中で大学生活をスタートさせ、その困难を乗り越えてこられました。さらに地球温暖化や国际纷争の勃発など、世界的、歴史的な逆境に直面する中で、レジリエンスを身につけ、その経験を粮として、大学院进学という高い志を贯かれました。その努力と挑戦に、心から敬意を表します。
 また、これまで皆さんを支えてこられたご家族、指导教员をはじめとする関係者の皆様に対しましても、深く感谢と敬意を表します。
 岐阜大学では、新たに社会システム経営学院を设置するとともに、本学を基干校とする2つの连合大学院、1つの共同大学院を含め、9つの研究科を有しています。大学院教育の机能强化を目的として、修士课程である自然科学技术研究科を创设し、工学と応用生物科学を融合するとともに、デザイン思考教育を付加価値とする教育课程を整备しました。本研究科は、岐阜大学の大学院教育において中核を成す存在の一つです。
 さらに、教职大学院、共同獣医学研究科、连合教职大学院博士课程を含め、大学院教育の特色ある强化が着実に进んでいます。
 连合大学院のうち、本日は、岐阜薬科大学と构成する连合创薬医疗情报研究科に入学された皆さんと、教职大学院入学の社会人学生の皆さんが出席されています。また本日は、同研究科の构成大学である岐阜薬科大学长の原 英彰はら ひであき先生にもお祝いにお越しいただいております。诚にありがとうございます。
 本年度も、大学院と学部の2部构成で入学式を挙行いたします。

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 この数年间、社会はかつてない速さで変化してきました。生成础滨の急速な普及、気候変动问题の深刻化、国际情势の不安定化など、いずれも私たちの生活や将来に大きく影响を及ぼす重要な课题です。
 本学は、东海国立大学机构が掲げる「Make New Standards for the Public」というミッションを共有し、「学び、究め、貢献する」という理念のもと、「地域共創、特色ある研究、イノベーション、教育を戦略的に推進し、地域と人類の課題解決に貢献する『地域活性化の中核拠点』となる」ことをビジョンとして掲げ、着実に歩みを進めてまいりました。
 多様な人材が、所属する组织を越えて协働し、新たな知を创出するとともに、その成果を社会的価値として顕在化させていく―――この好循环の実现こそが、私たちの目指すところです。
 その成果として、Times Higher Educationが実施する、「世界大学ランキング」において、本学は2019年以降、大きく順位を伸ばしてまいりました。また、成果に基づく運営費交付金の配分においてもトップレベルの評価を受けています。教育?研究?社会貢献の各分野において本学の取り組みは高く評価されており、これらは、本学の教育?研究環境が着実に発展していることの証でもあります。

 东海国立大学机构の発足以降、教育?人材育成の分野では、学部学生の共通教育として、数理?データサイエンス?AI教育や英語教育を、名古屋大学と連携し、単位互換制度や連携開設科目として展開することが可能となりました。さらに、博士課程の学生を対象とした生活費?研究費の支援や授業料免除が開始されたことは、大きな成果の一つです。
 加えて、学生自らが目标を立てた上で、达成状况を自己评価できる「学生ステータスシステム」の运用を开始するなど、教育成果、学修成果の可视化に関する先进的な取り组みも进めています。
 教育面においては、教育学部における教员养成改革、社会システム経営学院の新设、工学部における情报系人材育成の强化、応用生物科学部の改组などを进め、次世代を担う人材育成に向けて大きな前进を遂げてまいりました。
 研究面では、糖鎖生命科学分野における国際的に高い評価を受ける成果をはじめ、医学?薬学?獣医学が連携するOne Medicine研究の進展、航空宇宙分野における産学連携コンソーシアムの形成、さらには水素エネルギーやCO?リサイクルなど、環境?エネルギー分野における国家プロジェクトの採択など、地球規模の課題解決に貢献する研究が着実に成果を上げています。
 地域连携の面においても、地域连携推进本部の设置や「経営者の会」の発足、岐阜県との连携强化などを通じて、大学と地域社会が共に未来を创るための基盘が着実に整いつつあります。

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 また、岐阜大学には、多くの外国人留学生や研究者が集い、日々キャンパス生活を送っています。本学が学术交流协定を缔结している大学は、欧米からアジア、オセアニアに至るまで51大学に及び、海外での研修を支援する制度も整备されています。さらに、协定校であるインド工科大学グワハティ校(滨滨罢骋)およびマレーシア国民大学(鲍碍惭)とは、ジョイント?ディグリープログラムとして、4つの国际连携専攻を开设しています。
 これからの日本社会には、より一层のグローバル化が求められています。そのためには、一方的ではなく、双方向の交流が不可欠です。岐阜大学を足场として、ぜひ积极的に世界へと视野を広げ、グローバルな経験を积んでいただきたいと愿っています。
 さらに、东海环状自动车道の岐阜インターチェンジが开通したことにより、地域の交通利便性は大幅に向上しました。これを契机として、黒野地区は、学术?研究拠点、さらにはライフサイエンスやものづくりの拠点として、地域社会全体の発展に大きく寄与するものと确信しております。
 现在、本学は「共创型社会実装大学」という新たな大学モデルへの挑戦を进めています。多様な分野を横断し、社会课题の解决と新たな価値创出を目指すこの取り组みにおいて、皆さんは、その変革期をともに歩み、大学の新しい姿を共に形づくっていただく、极めて重要な存在です。

 皆さんは、これまでの大学生活において、多くの学びに挑戦し、课题解决に向けて、恩师や仲间と议论を重ねながら、専门性を磨いてこられました。
 その过程で培われた「学び続ける力」、「変化に柔软に向き合う姿势」、そして「多様な価値観を尊重する态度」は、社会が急速に変化する现代において、これまで以上に重要な意味を持つものです。これからは大学院生として、自らの未来を、恐れることなく选び取り続けてほしいと愿っています。

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 これから大学院生として本学で学ぶ皆さんに、ぜひ心に深く刻んでいただきたい言叶があります。
 それは、「Art, Science, Humanity」という言葉です。これは、私自身が40年余りにわたり、臨床医、そして外科医として多くの患者さんと向き合う中で、常に大切にしてきた指針でもあります。
 础谤迟とは、単なる技术や技能にとどまるものではありません。物事を多面的に捉え、既存の枠にとらわれることなく発想し、新たな価値を生み出していく力です。
 それの土台となるのが、科学的思考に基づき、真理を粘り強く探究する Scienceです。
 そして、人として、研究者として、何より欠かすことのできないものが、真の心をもって人を思いやり、多様な価値観を尊重し、社会と誠実に向き合う Humanityです。
 岐阜大学が長い歴史の中で一貫して大切にしてきたのは、専門性を深く究めることと同時に、こうした人間としての総合的な力を育むことにあります。皆さんの大学生活は、決して教室や実験室の中だけで完結するものではありません。学問に没頭し、仲間と語り合い、時には意見がぶつかり合い、地域や社会と関わるなかで、迷い、悩み、そして失敗を経験することもあるでしょう。しかし、その一つひとつの経験こそが、皆さん自身の Art, Science, Humanity を磨き、揺るぎない軸を育てていくのです。

 新入生の皆さん。
 清流と緑に囲まれた、この美しい岐阜大学のキャンパスで、のびのびと学び、心身を鍛え、多くの友と出会い、人生を語りあってください。そして、「Art, Science, Humanity」 を胸に刻みながら、岐阜大学での学びを通して、自らの可能性を大きく広げていってほしいと願っています。
 私ども教职员一同も、皆さんの挑戦と成长が実を结ぶよう、全力で支援してまいります。
 本日から始まる皆さんの新たなキャンパス生活が、希望に満ち、実り多いものになりますよう心から祈念しまして、学长の告辞とさせていただきます。

 

令和8年4月7日
国立大学法人 东海国立大学机构
岐阜大学长 吉田和弘