第69回岐阜大学学位记授与式及び令和2年度岐阜大学大学院学位记授与式 学长告辞

本日、ここに第69回岐阜大学学位记授与式 及び 令和2年度岐阜大学大学院学位记授与式を迎える运びとなりました。学部卒业生、大学院修了生の皆さん、诚におめでとう御座います。
さて本年度はコロナウイルス感染症対応のため、会场を変更の上、出席も学位记受领代表者、学长、役员、副学长、学部长等に限定し、本讲堂における缩小开催としています。そこで今回は、本会场に列席できない学生诸君はもとより、今日まで学生生活を支援して下さった皆様やご指导顶いた诸先生方にも祝意をお伝えするため、驰辞耻迟耻产别による配信を始め、午后の各学部会场の设定まで、工夫を凝らしています。ぜひ今日の祝祭を関係の皆さんと分かち合いたいと思います。
さて岐阜大学は1949年の創立で、2020年4月1日からは国立大学法人东海国立大学机构岐阜大学となりました。東海機構としては今回が第1回の学位記授与式ですが、もちろん岐阜大学学位記授与式としては第69回になります。
そこで岐阜大学の歴史を皆さんとともに遡ってみたいと思います。各学部の创始として最古は1873年の岐阜师范学校に至ります。実に148年の歴史を有するわけで、すでに多くの秀でた先辈を辈出して参りました。先辈の皆さんは日本国内のみでなく、诸外国の教育机関、公司、行政机関など様々な分野で活跃をしていらっしゃいます。最近ではグローバル公司のトップ、最先端公司のトップ、市长や外国の大学长に就任される方もいらっしゃるようになりました。私ども岐阜大学の学部、大学院が日本国内でも国际的にも良い评価を受けているのは、このような诸先辈の活跃があってのことであり、本日学位を取得された皆さんもその中にこれから参画していくわけです。ただし皆さんに対する真の评価は、まさに皆さん自身のこれからの活跃にかかっています。その际、特に心がけて顶きたいことについて今日は申し上げたいと思います。一つは国际的な视野と地域を见る目、さらに二つ目は自分から様々な领域を切り开き前进する勇気を兼ね备えて顶きたいということです。
まず一点目については东海机构のモットーどおり、现代社会の「地域は世界に通じ世界は地域に通じる」です。さらに地球上のどのようなところに存在するのであれ、またどのような社会的発展のステージにあるのであれ、国を支える根干は教育に他なりません。勿论、それぞれの学问领域における教育の切り口は时代とともに変化し、学问领域自体の比重がこれまでと同様に今后とも変迁していくであろうことは言うまでもありません。また教育のみでなく、各种の产业についても同じく、一地域、一国に闭じた状况ではなく、グローバルな视野から何を得意分野として强调し、何を连携し、或いはどこをどう分担するかという见方が不可欠となりました。本日、卒业された皆さんには、自分の研究テーマや次の进路に限定されることなく、より広い视野からどのような社会贡献ができるのか、国际贡献ができるのかを是非とも考えながら进んでいただきたいと愿います。
一方日本国内に目を向けますと、少子高齢化と地域の连関が大きな课题となっています。これはいわゆる先进诸国が遅かれ早かれ直面する问题で、我が国はその先头を走りながら、一つのモデルを提供していることになります。このモデルにおける取组みの成果が成功例と认识されるか、失败と见做されるか、评価基準にはいくつかの観点があろうかと思います。言い换えれば、个々人がある地域に生きることの幸せを何をもって评価するかについて、様々な见方があるということです。例えば我が国では?その地域に生まれ、育ち、家族とともに老いていくということも、一つのパターンとして望まれることがあります。そのためには地域に仕事があることは勿论、そこに定住できるためのサービス、すなわち医疗、福祉、そして何より地域における教育などが充実していることが必须条件かと思います。今后、皆さんがどのようなところで活跃されるのであっても、国际的な视野と、同时に地域を分析的に见る视野の両方を兼ね备えて顶きたいと、改めて期待します。
次に二つ目ですが、これから長い人生を歩んでいく上で、自分から様々な領域を切り開き前進する勇気を持ち続けて頂きたいと思います。失敗を恐れることなく、到達目標をしっかり見定め、自信をもって前進して下さい。昭和の、ある偉大な企業経営者は「仮に失敗を経験したとしても、最終的に目標を達成出来れば、それは失敗ではない」と言っています。また私が好きなある小説の中で次のようなやり取りがあります。挫折を経験した人物に先輩が「それで君はどうするつもりかね」と問いかけます。その人物は「何度でも同じことをやるつもりです」と答えます。まさに先ほどの言葉を地で行く決意です。ただし何らかの取り組みを進める上では、各ステップごとに十分以上に周囲を観察し、手段を考え抜くことが重要です。私自身が指導を受けたイギリスの科学者は、研究を例にとって「thinking, thinking, thinking, and one experiment」と教えてくれました。失敗を恐れず目標に立ち向かう熱意と、その熱意と表裏一体の熟慮を、皆さんには期待します。そのための駆動力は夢を持ち続けることです。その点について、毎年卒業式でご紹介申し上げることですが、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏秀先生と対談させて頂いた折、頂戴した言葉があります。「若い人には、憧れとロマンを持ってほしい。それに近づく努力が成長への力になる」です。まさにこの言葉に尽きるかと思います。
さて今日卒业する皆さんは岐阜大学の各学部あるいは修士?博士课程で高度な基础科学と応用科学の考え方を勉强されました。そこで习得された考え方は决して学部?课程自体の领域に留まるものではなく、広く人文科学、社会科学、自然科学の全般に応用し、展开を図ることが可能です。皆さんには、岐阜大学で修得した叡智とともに、志を高く掲げ、开拓精神を持って、社会に対する贡献、国际贡献、広く人类に対する贡献をスタートさせて顶きたいと愿います。近い将来、远い将来を问わず、地球上の何処かで皆さんのご活跃ぶりを见闻できることを心より楽しみにしていると申し上げ、告辞と致します。
本日は诚におめでとうございました。
令和3年3月25日
国立大学法人 东海国立大学机构
岐阜大学 学长 森脇久隆