平成28年度岐阜大学入学式 学长告辞

新入生の皆さん。入学おめでとうございます。
本日,1,361名の平成28年度入学者をキャンパスに迎えることは,私どもにとってこの上ない喜びであり,岐阜大学教职员を代表して心から歓迎します。入学の喜びと勉学の意欲に燃える皆さんのフレッシュさを私どもも顶戴し,一绪に新たな勉学の场につくことができるという嬉しい気持ちで一杯です。またこの场をお借りして,今日まで诸君を支えて下さった皆様方にも衷心よりお祝い申し上げたいと思います。
さて告辞を始めるに当たりまず,大学における学修とは何か,また大学生として心がけて顶きたいことは何かを几つか申し上げます。

まず勉强の仕方がこれまでとは全く违うことをしっかり认识して下さい。高校までは学校でした。今日からは大学です。これまでは授业でした。今日からは讲义です。诸君もこれまでは生徒でした。今日からは学生です。ではどこが违うのか。これから诸君が学ぶのは既存の学问体系に加え,教授阵が个别に血の出るような努力を重ね筑いてきた,个性的な自然科学体系であり,人文科学体系であり,社会科学体系です。诸君はそれらを学んだ上で,自分自身の科学体系を,すなわち物事の考え方を独自に构筑していく,これが大学での勉强になります。

そのような勉强を行う上では基础的な素养が不可欠であり,それらを修めた上で大学における本来の高等教育,高度専门教育を受けるものとされます。これがリベラルアーツであり,たとえば欧米の古い図书馆などでホールの上空高く羽ばたく7体の女神像で现されます。极めて古典的な用语を用いれば修辞学,文法学,天文地理学,论理学,代数学,几何学,芸术の7つと,全体を统括する哲学です。もちろん现在これらを直接标榜する科目は少ないでしょうが,高度専门教育と合わせ,リベラルアーツも修めるという目标を心がけて下さい。次に述べる社会人としての存在そのものの根干になります。
すなわち,諸君はすでに選挙権を有する社会人であり,ladyあるいはgentlemanです。大学における勉学はそのような社会人として自分の責任においてなす行動です。大学の新入生としてキャンパスに入った段階で,私どもはもちろん,社会も諸君をladies and gentlemenとして見,また期待をします。大学とそのあとに続く社会で諸君はladyあるいはgentlemanであるべく,あらゆるチャンスをとらえ努力を積み重ねていってほしいと思います。

次にテーマを変え,岐阜大学の歴史を绍介し,少し自慢させて顶いた上で,皆さんが卒业し,社会で中坚として活跃するに至る,ほぼ10年先までの大学の将来计画を申し上げます。岐阜大学の创立は受験资料などでは1949年になっています。しかしそれぞれの学部は古い由来を持ち,中でも教育学部の前身である岐阜师范学校は明治7年,1873年の创立で先年140周年の记念式典が行われました。ここまで遡ると我が国で4番目に古い大学として位置づけられています。ソフト,ハード両方のアーカイブが学内のみでなく市内にも残されていますので,何れ探访して顶くことも面白いかと思います。
次に10年先,2025年を见据えた岐阜大学の将来ビジョンが式次第に折り込んでありますのでご覧下さい。最も大事なストーリーをお话しします。まず岐阜大学は「地域活性化の中核拠点であると同时に,强み?特色を有する分野において全国的?国际的な教育?研究拠点の形成」を目指します。折り込みにある大きな円柱がそのための5大戦略であり,それぞれの下に具体的な取り组みが记されています。自分が所属する学部の将来ビジョンを后ほど确认して下さい。なお国际的?全国的な教育?研究拠点として,私どもはすでに生命科学分野,环境科学分野,次世代金型?复合材料研究分野,医学教育开発分野を宣言し,さらに続く分野を构筑中です。
今日はとくに「地域活性化の中核拠点」と「国际贡献」という観点の连携についてお话しします。私ども岐阜大学が理念とする「地域」はたとえば県や市,中部地区にとどまるものではもちろんなく,全国さらにはグローバルな贡献の発射台となる広さという概念です。またグローバルという场合の対象も漠然と全世界を言うのではなく,例えば岐阜という一地域と海外の一地域との连携を具体的に想定したものであり,新しいタームである「グローカル」という用语を用いて表现するのが,最も相応しいと思います。またその活动も双方の地域における需要に対応したものでなければなりません。そのためには教职员,学生が一体となって日本の,世界の要望にそぐう课题探求と课题解决に迈进する必要があり,従って学外へ,さらに世界へ出て行くことが重要かと思います。特に新入生诸君には,どのような分野,対象であれ「広く日本社会にも,国际社会にも贡献できる人材になる」という志を抱いて顶きたいと愿います。

この観点から申し上げますと,岐阜大学の海外协定大学は46に及び,年间600名を超える外国人学生あるいは研究者が滞在し,キャンパスにはいつも300~400名の外国人留学生がいます。皆さん英语は今日の新入生程度には话して下さいますし,日本语の上手な方も少なくありません。せっかくのチャンスですからどんどん国际的な交流に努めて下さい。また皆さん自身も出来るだけ早い机会に海外への飞跃にも挑戦して下さい。本学からは既に学部学生の段阶で国际的な研究コンテストにチャレンジし,入赏する学生が辈出されつつあります。岐阜大学には,学生のこのような海外挑戦を支援する仕组みがかなり充実しています。
最后に私ども教职员自身の覚悟も申し上げます。岐阜大学は先に述べた理念を実行出来る人材を育てる场です。教职员自身も常に自分がそうであるべく,新入生诸君とともに努力を重ねるのは当然です。ともによき大学人であるべく手を携えて进んでいきましょう。
以上,今日からのキャンパスライフを大いに充実したものとし,また楽しんで下さいと申し上げ,告辞を闭じます。
本日は,おめでとうございました。
平成28年4月7日
岐阜大学 学长 森脇久隆