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研究?採択情报

絶縁体ポリオキソメタレートの半导体化に成功 近赤外光を吸収し、不対电子をもつ新しい分子性导体

 岐阜大学工学部 植村一広准教授、自然科学技術研究科 修士課程(令和6年)修了生 大鹿桃果さん、同 修士課程(令和5年)修了生 長谷川遥さん、工学研究科 博士後期課程(令和5年)修了生 高森敦志さん、東京大学大学院工学系研究科 佐藤正寛准教授は、ポリオキソメタレート(POM)を白金多核錯体(注1)で繋いで、电気を流すことに成功しました。
 笔翱惭は高原子価の金属が酸素で连なった多核金属错体で、固体酸触媒として工业利用されている分子です。容易に多电子还元する性质がありますが、笔翱惭自体は絶縁体のため、通常は电気伝导性が非常に低く电気をほとんど通しません。今回、笔翱惭と白金多核错体を电子的に相互作用させて非局在电子の伝导パスを作ると、电気伝导性が向上し、导电率10?6 Scm?1の半导体になることを明らかにしました。また、近赤外光を强く吸収することも大きな特徴です。笔翱惭は金属种や核数の异なる様々な派生体があり、白金多核错体の种类も豊富であるため、组み合わせを変え、多くの类似体を得ることができ、バンドギャップ制御、高伝导体、电池や触媒への応用が期待されます。
 本研究成果は、日本時間2024年8月6日にAngewandte Chemie International Edition誌のオンライン版で正式に公開されました。

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図1. 基板上で、POMが白金多核錯体で繋がれ、電気が流れていることを表している図
研究成果を抽象的に、電子回路に組み込まれた集積体に電気が流れているCG (Computer Graphics)で表現しました。
CGは本研究内容とイメージ案を元に、サイエンス?グラフィックス株式会社 辻野貴志氏によって制作されました。

発表のポイント

  • モリブデン12核および18核のポリオキソメタレートを白金多核错体で繋ぎ、3种类の混合原子価集积体を合成した。
  • 得られた集积体中のモリブデンおよび白金の金属酸化数(注2)は非整数で、近赤外光を强く吸収し、动きやすい不対电子(注3)をもつことを明らかにした。
  • 常温での导电率は10?6 Scm?1であり、1.0 eV以下の活性化エネルギーをもつ半導体であることを明らかにした。

详しい研究内容について

絶縁体ポリオキソメタレートの半导体化に成功 近赤外光を吸収し、不対电子をもつ新しい分子性导体

 本研究は、日本学術振興会 科学研究費 基盤研究 C(課題番号 21K05098)、カシオ科学振興財団、島津科学技術振興財団、東電記念財団、双葉電子記念財団、加藤科学振興会、中部電気利用基礎研究振興財団、豊田理化学研究所、立松財団、藤森科学技術振興財団、越山科学技術振興財団、高橋産業経済研究財団の支援を受けて行われた。また、分子軌道計算は自然科学研究機構 計算科学研究センター(課題番号 23-IMS-C182)の支援を受け実施された。本研究の一部は文部科学省「マテリアル先端リサーチインフラ」事業(課題番号 JPMXP1223MS1031)の支援を受け自然科学研究機構 分子科学研究所で実施された。

论文情报

  • 雑誌名:Angewandte Chemie International Edition
  • 论文名:Enhanced Electrical Conductivity of Polyoxometalates by Bridging with Mixed-valent Multinuclear Platinum Complexes
  • 着 者:Kazuhiro Uemura, Momoka Oshika, Haruka Hasegawa, Atsushi Takamori, Masahiro Sato
  • 顿翱滨:

用语解説

  • 注1) 多核错体:
    金属原子に有机物が结合した、有机-无机复合分子のことを金属错体とよび、炭素、窒素、水素等からなる有机物と、それ以外の元素からなる无机物の双方の性质を併せもった化合物といえる。なかでも、金属の个数が多い金属错体を多核金属错体とよぶ。
  • 注2) 金属酸化数:
    金属元素が化合物中で、电子をどれだけ失ったり得たりしているかを示す数値。无电荷の元素はゼロで、マイナス1価の电子を1つ失うと、プラス1の阳イオンとなり、酸化数は+1と表记される。2つの金属元素あたり、电子を1つ失うと、各金属の酸化数は非整数で表记される。
  • 注3) 不対电子:
    化学物质や分子内でペアを组まずに単独で存在する电子のことで、物质は化学反応や物性の面で特定の性质を示す。